あるアメリカ留学生の徒然なる日々

アメリカ・カリフォルニア在住の日本人大学生が色々さらけ出すブログ

大学正規留学のデメリット

1−2大学正規留学のデメリット

- 費用面の問題

二年、もしくは四年もアメリカで過ごすとなると、その間にかかる費用は計り知れません。単純計算で学費だけでなく、居住費、交際費、食費、海外保険(場合によっては個人的に日本の保険屋さんと契約を結んでいても、学校独自のものに加入する必要があります。 加入しないと履修登録ができないと言う場合も…)
私立大学に留学する際は、全生徒一律の高額な学費を、州立大学なら、非州民に適用される高額な学費を納めなくてはなりません。参考までに、私が現在在籍しているカリフォルニア大学ロサンゼルス校は、一年で3学期あり、1学期の非州民の学費は14700ドル(約160万円)ほどです…この他、日本で加入している保険が一年で約30万円、家賃は部屋の種類により変動しますが寮の1人部屋に、週11回分の領内の食券がついて一年で20000ドル(220万円)です。

その他に留意すべき点は、留学中は就労、アルバイトは原則禁止です。構内で飲みのアルバイト、もしくは校外でもインターンは認められていますが、学業とアルバイトの両立は難しい上に、学校側も法的手続きが国民に比べて余計にかかる留学生をアルバイトで雇うことはあまりありません。インターンも場合によっては無償です。その上、留学生がインターンシップをする場合は、専攻科目に関係する職種にしか就けない規則になっています…また、インターンといえどアメリカはポジション採用なので、それまでの職歴と、関係する専攻科目のGPAを重視されます。

 

また、重要なのが、正規留学生の場合は奨学金やFinaicial aid という資金援助がほとんどの場合受けられません。他の生徒のアメリカ人よりも優秀な成績をえる必要があることと、奨学金を出す際には家庭の財政状況を細かく確認されます。
留学前に、大学には財政証明(銀行の残高証明書など)をする必要があります。つまり、「この大学に通うにあたり学費をまかなえるほど十分な財政資源が我が家にはあります」と言うことを証明する必要があるのです…そのため、この審査を通過できるほどには裕福な留学生に奨学金が回ってくる可能性はあまりないと言うことです。

- 一番リスキー?

日本の大学に所属することのない正規留学生は、アメリカの大学を万に一つ退学になってしまうとたちまち高卒となり、大学卒業資格を取得するには日本で大学受験からやり直す必要があります。
「そう簡単に退学なんてならないでしょw」と思われる方も多いかもしれませんが、そうでもないところが現状です。退学となる理由は様々です。たとえば…


1)飲酒
アメリカの飲酒合法年齢は日本より高く21才です。未成年でも友人との付き合いのために偽装IDを利用する人もいます。それが見つかると最悪の場合即刻退学です


2)その他お酒での問題や、男女関係
アメリカ、特に私のいるカリフォルニアは性に関する取り決めが厳しいという特徴があります。例えば、酔っている相手と性行為に及んだ場合、たとえ相手が泥酔状態のまま合意をしていてもそれは本合意とは認められず、相手が訴えればそれは準強姦と認められます。この場合は一発退学となることが多いのです。その他にも性的な合意やハラスメントには日本より厳しいのがアメリカです。


3)不正行為
友人に代理出席を撮ってもらったり、他者に論文を代理で書いてもらったり出典をきちんと明記しない引用が確認されると退学になることがあります


4)違法就労
日系レストランなどで秘密裏にアルバイトをする学生も少なくありませんが、露見した場合は一発で強制退学、アメリカへの入国も十年間禁止されます

 

5)学業不振

アメリカでは各学期のGPAが2.0、つまりCを下回ることが2学期連続で続くと退学になります。また、留学生はF-1VISAの都合上、1学期にフルタイム(12

 単位以上を履修)しなくてはなりません。また、Cを二回下回る、と先述しましたが、一度GPAがCを下回った次の学期はその埋め合わせをしなくてはなりません。つまり、前学期と今学期を合わせたGPAが2、0を上回らなくてはなりません。(つまり次の学期に単純に2、0を超えればいいと言う話ではなくなり、それ以上の成績が求められます)


いかがでしたか?少し長くなってしまいましたが正規留学の現状をご紹介しました!最近は留学も一般的になってまいりましたがそれでも留学はハイリスクハイリターンな活動です。これから正規留学を考えていらっしゃる方の参考になれば嬉しいです!