あるアメリカ留学生の徒然なる日々

アメリカ・カリフォルニア在住の日本人大学生が色々さらけ出すブログ

貞操と貞操観念の話(私の家の場合)

突然ですが、私は貞操は大事だと思うのですが貞操観念を大事だと思えない人間なのです。

 

貞操」と「貞操観念」。

おそらく辞書では同じ事柄でしょう。しかし私の中ではこの二つには明確な違いがあるのです。今回はそのことについて勝手に気ままに語っていきたいと思います。

 

まず私の家族について少々話させてください。なんの変哲もない核家族です。

サラリーマンの父と専業主婦の母は大学時代に知り合い、その後結婚したと聞いています。母は私と同じく女子校育ちで、人生で初めて交際した男性(父)と結婚したと聞いています。父のことは詳しく存じません。今も父は健在で、母との婚姻関係も継続していますが、もともと仕事一筋で家に帰るのも遅く、あまり自分のことを話さない人なので…そんな理由もあり、父と母は仲がいい夫婦のようには見えません。仲が悪いわけではないと思うのですが、会話がまずないので2人の関係は計り知ることが不可能なのです(私自身面倒なので知ろうと思わないのも原因していると思います。私は父と母、それぞれ別々に感謝していますし、愛しているからです)。

 

そして2人の間に生まれたのは私含め全員女児でした。(私が知っている限り)

母は自身の経験から、「女の子は自分の体を大切にするべき」と常日頃から言ってきました。もちろん、小さい時や中高時代は女子校に在学していたので男性と関わる機会もなかったので、私にとっては遠い話でした。

 

私が中学生の時、学校で少女漫画やライトノベルが流行りました。そのうちの一つは、中学生の内気なヒロインが転校先で知り合った天真爛漫な男の子と恋に落ちるという話でした。私はその漫画の絵柄が好きで、単行本を所持していたのですが、ある巻で、ヒロインの家庭の事情により、好き合った2人は離れ離れになることになってしまい、別れを惜しむあまり2人は中学生ながら安宿に泊まり、一夜を共に過ごす…という展開になりました。

 

当時の我が家には子供一人ひとりに部屋が与えられているわけではなく、子供の寝室、遊び(勉強)部屋というように分かれていました。そのため、姉妹間にプライバシーがなく、当時小学生だった妹も私の漫画を読むことができたのです。妹が件の漫画を私のいない間に読んだことを知った母は私を叱りました。妹に悪影響もあるし、あなた自身こんな大人な内容の漫画を読んではいけない、と。当の漫画はもちろん処分されてしまい、以後購入した漫画については母の検閲がかかるようになりました。

 

この事件があってからというもの、私の中にはそれまで以上に「『性的なこと』=いけないもの、穢らわしいもの」という式が堂々と構えられました。学校に件の漫画を持ってきた友人を見て、「イケない人!」と心の中で罵った経験もなんどもあります。

 

*誤解しないでいただきたいのは、以前お話しした私の性的嗜好と母のこの教育は関連はないように思います。この出来事以前にも初恋含め、何人か女性を好きになっていたからです。*

 

(続きます)